企業理念をスタッフが能動的に考えてアウトプットされた「ちょうどいい」というフレーズに感動/株式会社ジャストインネクスト

世の中には多くの企業があり、各企業はそれぞれ違った理念を掲げていますが、社員が皆掲げている理念に沿って考え行動できているとは限りません。
1人1人の考えがあまりにもずれていると、組織として団結できず成長も止まってしまいます。
社員全員が同じ目標を持ち進んでいくためには、会社“らしさ”をひも解き、組織に合った理念を確立する必要があります。

今回は、企業理念ラボを主宰するエンカレッジ社と共に、社員を主体とした企業理念の策定を行った、株式会社ジャストインネクスト矢部仁氏にお話を伺いました。

今回お話を伺ったのはこの方

株式会社ジャストインネクスト 代表取締役 矢部 仁 氏

IT系の専門学校を卒業後に、プログラマーとして従事。
システムエンジニアなどを経験後、29歳で株式会社ジャストインネクストを設立。
以降、お客さまに寄り添ったサービスの提供を実施している。

企業理念のブラッシュアップをするに至った背景


企業理念ラボイベントにてゲストトーク中の矢部社長

Q.企業理念ラボに相談しようと思ったきっかけを教えてください。

ちょうど1年前に、オンリーストーリーという決裁者を繋ぐマッチングサイトで、エンカレッジ株式会社代表取締役の古谷さんと出会いました。

最初は古谷さんが私のクライアントという関係です。

古谷さんが自社のサービスをデジタルプロモーションしたいとお話を伺ったため、プロモーション用のLPを制作しました。

LPの制作を通じてエンカレッジ様が「今必要としているのは何なのか」「どのような価値を提供できるのか」「何を変えられるのか」など深く関わるなかで(あんなことやこんなこと、企業の課題や解決事例)を聞くうちに「あれ、古谷さんが提供しているサービスって弊社にも必要だよな……」と考え、エンカレッジさんに企業理念の再構築を行うための支援をお願いしました。

プロジェクト中に、古谷さんと話していたら「JINらしさ」というワードが出てきました。
(JINは、社名 Just in nextの略称)

このワードが気に入って、半年ほど前に私自身が社内で「JINらしさをカタチにするプロジェクト」を立ち上げて、現在サポートしてもらっています。

Q.サービス導入時の課題について教えてください。

10年後のジャストインネクストがどのような会社になっていたいか、私は毎日将来のイメージを膨らませていました。

IT業界は下請けが多いのですが、ジャストインネクストでは直接エンドユーザーと契約して、提案から導入まですべて請け負うスタイルで運営しています。

そのため、弊社のメンバーはクライアントから直接「ありがとう!」という言葉をいただく機会がたくさんあります。

エンドユーザーとの直接契約のため苦労もありますが、クライアントからいただく「ありがとう!」を通じてメンバーのモチベーションは高く維持できていると思います。

お客さまから「ありがとう!」をもらい続け、さらにジャストインネクストが成長して欲しい、そして弊社の社員・仲間たちはすごく大切なので、彼らが生き残ってほしいという想いがありました。

そういった将来を実現するために、弊社の社員・仲間たちは日々の言動・行動を大切にしてスキルアップし続けていく必要があり、その必要性を無意識レベルへ落とし込んでいくことが重要だと考えていました。

ただ、その手法にまでは辿り着けていませんでしたね。

プロジェクトを通じて社員たちの行動と言動が変わっていくのを実感

Q.企業理念ラボを利用中にはどのようなエピソードがありましたか?

創業者である自分が居なくなったら会社はどうなってしまうかという不安がありました。
自分だって明日事故にあうかもしれませんし、いつ病気になるかも分かりませんよね。

古谷さんと会話している中で、以下の絵を見せてもらいました。

この絵を見て「これだ!」と思いました。

古谷さんから、「“経営者も社員も同じ方向を向いて信念と自信を持って迷わず行動していける”を実現するのに、7〜8年掛かりますよ」と言われ「それなら今からやらないと」と思った次第です。

私は今47歳で、あと8年経てば55歳になります。

時間はありません。

また古谷さんに言われたことで刺さったのは「理念は社長の自分だけで考えない方がいい」という言葉です。

ビジョンは社長主導で考えてもいいですが、カスタマーバリュー(顧客価値)やスピリット(大切にする考え方、働き方)は、次世代リーダーを巻き込んで考えた方が良いと言われました。

スタッフ自身に考えさせることはスキルアップに繋がることを確信して、すぐに「やりたいです!」と言いました。

実はプロジェクトが始動してからずっと緊急事態宣言が出ていたため、本当はリアルでやるつもりだったのができませんでした。

そのため、ずっとオンラインで打ち合わせをしていましたが、ホワイトボートツールを使うなど、オンラインならではの密なコミュニケーションにより滞りなく進められました。

プロジェクトから生まれた「カスタマーバリュー」と「スピリット」による社員の成長

Q.実際にプロジェクトを実施してみてどのような成果が得られましたか?

プロジェクトは、メンバーから次世代リーダー5人を選んで進めていきました。

「会社の次の時代を考えてくれ」と言われたのは初めてだったそうですが、即答で「やりたいです!」と言ってくれたのは嬉しかったです。

ただ、スタート時は皆暗い顔をしていましたね。(笑)

「やったことないので不安です」という声が多かったのですが、プロジェクトを開始して1ヶ月後くらいから、プロジェクトに参加している社員たちの行動と言動が変わっていくのを実感しました。

理由は「自分達が主体となってカスタマーバリューとスピリットを考えていく過程で「会社事」が「自分事」に変わっていったから」だそうです。

逆に「創業者である自分が長年メンバーに伝えてきたことは、まったく伝わっていなかったのだな」と感じました。

結果的に、選出した5人が半年かけて作ってくれたものを、私は一言一句変更することなくそのまま受け取りました。

カスタマーバリューは「お客様にちょうどよい未来を。」になりました。

“ちょうどよい”というフレーズが、社名のジャストインネクストによく合っています。

「お客様の未来を一緒に考え、そこにフィットするものを」という意味でジャストインネクストという社名にしたため、“ちょうどよい”は非常にマッチしていると思いました。

「お客さまのために動きますよ。隣にいますよ」としっかり伝えられている内容だと感じています。

Q.プロジェクトの過程で印象的な出来事はありましたか?

印象的だったのは、プロジェクトメンバーが自発的に検討会を開くようになって、相手のためになるコミュニケーションの取り方や、もっとできることがあるのではないかなどスピリットを突き詰めてくれたそうで、ある時は一日中ヒートアップした議論をしたそうです。

スピリットほぼ完成に近づいた段階で、弊社のお客さまへ紹介しました。

お客さまからは「5つあるスピリットの4番目に、“責任を持って最後までやり切る”があるのはJINさんらしいね! 最後じゃなくて4番にあるのが、当たり前に思っていることの裏返しだよね。

“また会いたいと言ってもらう”が、最後の位置にあることもJINさんらしいね!」と言ってお客さまも喜んでくださいました。

本当に嬉しかったですね。

日々大事に思っていたことが、社員を通じて見事に言葉として挙がってきたなと感心しました。

こうして古谷さんにサポートしてもらいながらカスタマーバリューとスピリットは完成しました。

今年度から本格運用していて、弊社メンバーの評価はすべてカスタマーバリューとスピリットを実践できているかを基準に決めることにしています。

個人の持つスキルやどれだけ事業に貢献したかも大切ですが、一番のメインはカスタマーバリューとスピリットだと定めています。

社員にも、カスタマーバリューとスピリットで君たちの基本給を決めていくと説明しました。

否定的な意見は社員誰からも出てこず「いつも言っていることですね」という感じだったのも嬉しかったですね。

さらに具体的に評価をどうするかは、古谷さんと悩みつつ今固めています。

企業理念の浸透で悩んでいる方へメッセージ

企業理念を設定する前までは、自分がいなくなったときのことを考えると不安でした。

しかし現在は、自分が日々大切にしていることを理念を通して社員全員に伝えられていることが嬉しいですね。

浸透させるまでに数年はかかりますが、浸透できたときには僕がいなくなっても会社と社員が成長しつづけていけると確信しています。

エンカレッジさんにサポートいただきつつ仲間と共に定めたカスタマーバリューとスピリットを大切にして、これからも成長していきます!

〈会社概要〉

  • 社名:株式会社ジャストインネクスト
  • 代表取締役:矢部 仁
  • 従業員数:40名(パートナー含む)※2020年4月時点
  • 事業内容:ITソリューション事業、WEBソリューション事業、データサイエンス事業、グローバルサービス事業

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